◆付随的資格

2級建築施工管理技士(躯体)

建築物の設計及び管理を行う職業、あるいはその資格を持った者である。

設計業務: 基本設計の2段階で行われ、それぞれについて意匠設計。構造設計、設備設計が含まれる。
工事監理業務: 建築主や現場管理者(施工者の置く現場監督)と違う立場で、工事が設計図書のとおりに実施されているかを確認し、建築主への報告と施工者等への必要な指示を行う。
手続き等業務: 設計前における調査、企画等の業務や、既存建築物に関する調査、鑑定業務、開発許可、農地転用許可等の手続き業務、各種コンサルティング業務等、建築士の職務は多岐に渡り、それらの一部を専門に行う建築士もいる。

○一級建築士一級建築士は、次のような複雑、高度な技術を要する建築物を含むすべての施設の設計および工事監理を行うことができる。

  1. 学校・病院・劇場・映画館・公会堂・集会場・百貨店の用途に供する建築物で延べ面積が500㎡を超えるもの。
  2. 木造建築物または建築の部分で、高さが13mまたは軒の高さが9mを超えるもの。
  3. 鉄筋コンクリート造、鉄骨造、石造、レン瓦造、コンクリートブロック造、もしくは、無筋コンクリート造の建築物または建築の部分で、延べ面積が300㎡、高さが13m、または軒の高さが9mを超えるもの。
  4. 延べ面積が1000㎡を超え且つ階段数が2階以上のもの。

○木造建築士
木造の建築物で、延べ面積が100㎡を超えるものを建築する場合においては、一級建築士、二級建築士又は木造建築士でなければ、その設計又は工事監理をしてはならない。つまり、木造建築士は、木造建築物で延べ面積が300㎡以内、且つ2階以下のものを設計の工事監理ができる。

○受験資格
建築の専門教育を受けていない者の場合、二級建築士又は木造建築士の受験資格を得るには7年以上の実務経験が必要である。更に一級建築士の受験資格を得るには、二級建築士になった後、4年以上の実務経験が必要である。このため、一級建築士試験の受験資格を得るためには合計11年もの実務経験が必要ということになる 。
実際には、二級建築士試験の受験申込みから合格し免許が与えられるまでの期間もあるため、二級建築士に一発合格したとしても、最短で12年の期間がなければ実務経験のみで受験資格を得ることはできない。それを避けるため、一級建築士になろうとする者の多くは、大学、専門学校などで専門的な建築学の教育を受け、その程度に応じた実務経験期間の短縮を利用する。しかし最大限に短縮されたとしても、必要な教育及び実務経験の合計が6年を下回ることはない。

 ○合格率
おおむね、一級建築士試験は10%程度、二級建築士試験は20%程度。木造建築士試験は40%程度となっている。