コンクリート圧送工事業は、コンクリートミキサー車によって建設現場に搬送された生コンクリートを、 コンクリートポンプ車を使用して、油圧により所定の型枠内に生コンクリートを圧送(あっそう)し打ち込む、建設専門工事業です。 このコンクリートポンプ工法は、東京オリンピック(1964年)以降の高度経済成長期に、従来のタワーカート工法にかわる 大量打設可能・作業性改善・省力化工法として普及し、現在に至っています。打ち込んだ生コンクリートが固まったとき、設計値どおりの強度が必要であるため、「生きもの」である生コンクリートの品質を変えることなく 圧送することが不可欠であるコンクリート圧送工(圧送作業員)は、十分な経験と高度な技能、およびコンクリートに関する知識が要求されます。近年においては、建設物の高層化・長大化が顕著であるうえに、コンクリートの高性能化が進み、建設産業の中でも大切な部分を占める、 コンクリート構造物の施工を直接担当するコンクリート圧送工事業の役割は、ますますその重要性を増していると言えます。